賓日館(ひんじつかん)   ( 伊勢市二見町江 )

伊勢志摩きらり千選
推薦のことば
二見館は江戸時代から続いた旅館で、別館の「賓日館」は皇室の方も泊まられた由緒ある建物です。国の登録文化財にもなっているのに、存続の危機を迎えており何とか残したいものです。( −、54、男)
                                         2010-3- 拡大
日本でも有数の歴史的宿泊施設
  賓日館は明治20年(1887)、伊勢神宮の賓客の休憩・宿泊施設として、神宮の崇敬団体・財団法人神苑会(しんえいかい)により建設されました。命名者は神苑会総裁・有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみやたるひとしんのう)です。

  そして明治44年(1911)2月には隣接する二見館に払い下げられ、二見館別館として平成11年(1999)まで使用されてきましたが、二見館休業に伴い二見町に寄贈されました。

  賓日館は、明治末期から大正初年にかけてと、昭和5年(1930)から同11年(1936)にかけての2回、大増改築がなされています。当代一流の建築家による品格ある洗練されたデザインと、選び抜かれた国産の材料やそれに応える職人の技など、建築学的見地からだけでなく、二見町の近代史を語る上でも、欠くことのできない大変重要な文化財と言えます。

 なお、平成16年(2004)3月17日に県の有形文化財に指定されています。詳しくは館内説明板

桃山式の大広間
  現在の大広間は昭和5年(1930)に始まる大増改築で建築された代表的書院造りの広間で、桃山式の折上格天井(おりあげごうてんじょう)が特徴です。

  ※折上格天井について

  舞台は能舞台としての数々の音響上の配慮がなされ、舞台背景の絵は中村左洲の「老松」です。

  舞台対面にある床の間或は違い棚或は廊下には最高級の国産材が使われています。
 
また、「御殿の間」も明治20年(1887)創建当時のまま残されています。ここには創建以来、歴代の皇族方がご休憩・ご宿泊されています。御殿の間最大の特徴は、珍しい二重格天井(にじゅうごうてんじょう)です。
                              賓日館大広間 2010-3-3
           床の間脇の明り取り障子の装飾 2010-3-3
優れた日本建築のモデル
  随所に日本建築の美しさを発見できます。

  賓日館の良さは見る人によって大きく異なると思いますが、筆者のおすすめは、障子などの建具や建築用の装飾金物などです。
NEXTページに上げてみました。

  昭和初期の頃の日本の建築技術の確かさ、美意識の高さを感じます。
 

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先日、初めて賓日館を訪れました。もう切り倒せない屋久杉や、京都の鞍馬石、今ではつくる技術のないガラス窓・・・様々な建材が使用されていて、実に趣き深い建物でした。
この資料館がとても素晴らしいのは、そのような非常に価値の高い現物に触れることが出来る点です。あなたも明治にタイムスリップしてみては如何でしょう。
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インフォメーション  

伊勢市二見町江

伊勢二見鳥羽ライン二見JCTより車で4分、JR二見浦駅より徒歩12分
入館料:大人300円、小人(小・中・高)150円
入館時間:9:00〜16:30
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)

 


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