ねぎたき   ( 志摩市志摩町片田 )

伊勢志摩きらり千選
推薦のことば
大晦日に片田大野浜に「年木」を積み稲荷社に参拝して年木に松火の火を移して燃やし、火の粉が高く上がると大漁豊年満足と喜ぶ。(志摩町、50、女)
             大野浜で、まず松の丸太の焚き火が熾され2016−12−31
         (ポインターを当て見る写真は)片田稲荷神社の鳥居前
まず、松の丸太で焚き火
  「ねぎたき」は一般に行われる「ドント焼き」です。年木(ねぎ、ヤブニツケイ)を使うことから、この名になったのでしょうか。

  毎年12月31日の大晦日17時ごろから、地元の青年団が片田稲荷神社に参拝し、灯明の火をいただき、大野浜で松の丸太で焚き火を熾します。

  この焚き火に地域の人々が大勢、一年使った注連飾りを携え、集まってきます。

  この焚き火から30mほど西側に、この日、朝から青年団が苦労して作った、高さ10mもあろうかというドントの塔(?)があります。

  19時になると、焚き火の火を藁束に移し、足早にドントに向かい、火をつけます。火は一気に燃え広がり、闇夜に大きな光の塔が現れます

今に残る…「火消し役」
   実はドントに着火するする前に片田では伝統行事が1つあります。少しの間ですが、ドントへの着火をさせまいと 「火消し役」 が活躍することです。

   夜7時少し前になると 火付け役 の青年が焚き火で火をつけた藁束を持ってドントへ向かいます。しかしドントの前には「火消し役」なる青年が4人ほど待ち構え、その藁束の火を、年木の葉付きの枝でばっさりと消してしまいます。慣れた手つきで一瞬のうちに完了です。この火消しがドント点火まで15分ほど続きます。

  片田の方のお話では 「以前、こうした「ねぎたき」がこの片田の浜だけでなく、大里の浜や里の浜など3箇所で行われていました。青年団も各地区ごとにあり、行事となると青年団はお互いに張り合って、よそのドントへの火付けを邪魔しあっていたようです」
 
  「火消し役」はこうした過去の名残のようです

(尚、「火消し役」の名称は筆者が仮に付けたものです
    焚き火から藁束に火をつけて…   2016−12−31   
 (ポインターを当て見る写真は)火消し役が藁火を消した瞬間
                        燃え盛るドント、遠巻きに見守る人々 2016−16−31
年木(ねぎ)焚き
  一挙に燃え上がるねぎたきの炎。この炎は 漁火(いさりび・魚を呼び寄せる火)であったともいいます。

  昔 片田はカツオ漁師が多く、大晦日に 漁火を焚き
これに集まる カツオを獲って片田稲荷へ供えたといいます。 


  「また、火の粉が高く上がり勢いよく燃えるほど、大漁満足であると喜ぶ、古くから伝承されてきた漁民の祈りの行事である」(志摩の文化財より) とも述べています。

  この後参加の皆さんは近くの八雲神社で年越し参りをし、家路につき、元旦を祝うのだそうです。
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インフォメーション  
志摩市志摩町片田(2016)焚き火は17時ごろから。ドントは19時から1時間ほど
 

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