式年遷宮と宮大工の技  (伊勢市)

伊勢志摩きらり千選
推薦のことば
両宮および別宮のすべての殿舎を新造し神座を遷す行事であり、それに伴う伝統技術も世界に誇れるものだから。(伊勢市、35、男)
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         遷御の行列の中央、絹垣の様子を想像で描いたものです2013-9-30
式年遷宮と遷御
    神宮の式年遷宮は、20年毎に新しい神殿を作り、神の調度品の御装束・御宝を古式のままに調達し、大神にお遷(うつ)りして頂く神宮最大の祭典です。

  この制度は1300年前に天武天皇が定められ、持統天皇4年(690年)に第1回が行われ、平成25年に第62回が行なわれています。
  戦国時代に一時の中断があったものの、現在まで守られてきました。

  東西に隣接する同じ広さの古殿地に、20年ごとに同じ姿の社殿「唯一神明造り」が当初のままに再現される(伝えられる)。朽ち果て限りあるものを永遠に保存する方法として世界に例がないものでしょう。

  式年遷宮の最終段階に行なわれる[遷御」は、ご神体に新しい社殿にお遷りいただき、ご装束・神宝などを納める儀式で、100人以上の神宮の神職により夜8時から翌深夜にかけて行なわれます。

  左の映像は遷御の列の中央、「絹垣」 と呼ばれる囲いをして、ご神体にお遷つりいただく様子を、想像で描いたものです。
 
長い年月をかけての大事業
  式年遷宮は新しく神殿を作るための材料集めから始ります平成17年5月の「山口祭」です。

  右の写真は平成18年4月の「木造り始め祭」の様子です。このように神殿の製作工程の節目にふしめに○○祭と呼ばれる、儀式が行なわれます。
その一覧(神宮司庁ニュースより)

  平成17年から25年にかけ大小30以上の儀式があり、多くは宮域内で行なわれ、報道公開はありますが一般公開は少ないようです。

  神殿造営と平行して行なわれる、ご装束・神宝の製作も重要な仕事です。日本の古代の装束(織物)や鏡、櫛、履、装身具などの身の回り品。太刀(直刀)、鉾、弓、鞍などの神宝。機織機や紡績用器具などなど。

  これらが20年に一度、寸分違わぬ姿で再現されるわけです。将に日本の工芸技術の粋がここにあります。

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             木造り始め祭 (内宮五丈殿)2006-4-12
      大湊奉曳団 内宮棟持ち柱を曳き御幸道路を行く 2007-5-12
    (ポインタをあて見る画像)お白石持ち奉曳で古市を行く浦口町奉曳団 2013-8-11
庶民参加の一大行事
お木曳き
お白石持ち
  式年遷宮の行事の中で庶民参加の一大事業が「お木曳き」と「お白石持ち」です。

  「お木曳き」は神殿造営の木材を宮川から、内宮、外宮に運ぶもので、内宮へは五十鈴川を遡る「川曳き」、外宮へは街路を行く「陸曳き」があります。
 
  現在では、木材搬送に川を使いませんので、宮に運ばれた材は何度も川端に戻すなど、祭りとして形式化されたものになっています。

  平成17〜19年に行なわれています。
 →「お木曳き」

  「お白石持ち」神殿の境内に敷くお白石を参加者が一つずつ境内(垣内)に
運ぶ行事で、内宮外宮まではお木曳きと同様、グループで列を成して、白石を積んだ車を曳きます。

  伊勢市とその周辺には、古くからお木曳きのグループ(=奉献団)があり、現在新しく生まれてものを含めて77、それぞれが自前のお木曳き車で神宮を目指します。

  遷御が行なわれた平成25年7月〜8月に行なわれました。
→「お白石持ち」

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インフォメーション  
伊勢神宮、内宮(皇大神宮)は伊勢市宇治竪町、外宮(豊受大神宮)は伊勢市豊川町279。マップは内宮を示しています。
 


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